大学生が中学生を

ハウスウェルネスフーズのお題「甘酸っぱい思い出のエピソード」

ある早春の出来事、スノーボード帰りの事です。
日差しが強くて気温も高く、コンディションが悪かったので
昼過ぎには切り上げてドライブしながらの帰宅途中でした。

場所は長良川堤防、土手へあがる細い道路でのことです。
行く手を遮るかのごとく
目の前を二人の中学生が歩いていました。
そう、中学生アベックです。
時はコギャル出現時、ルーズソックスと厚底ブーツ全盛の頃。
でも、二人の制服は真面目な感じです。
とても初々しい、ほんわかする雰囲気でした。
まさに「春」。

そんな状況で魔が差しました。
瞬間、魂が暴走してしまったんです。

気がつくと盛大にクラクションを鳴らしていました。
大爆笑しながら、数秒間に渡って。
無垢で善良な中学生アベックを
金属の塊に乗り込んだ大学生が全力で排除する
そんな構図です。

つないだ手を断ち切って、我が愛車は二人の間を通り抜けました。
唖然とした顔を車の両側に並べさせ
男子大学生の高笑いを響かせながら。


その後の車内では友人♂に叱られました。
「最低やな」と吐き捨てられました。
「太陽がまぶしくて」と、文学的言い訳を展開しましたが
翌日から信じられないクソ野郎として
この悪行が仲間内で広がってしまいました。
そんな痛々しい思い出。


自分にとっては苦い思い出でも
あの二人にとっては「甘酸っぱい」ものであればと思い
贖罪の意味も込めて・・・
ごめんなさい。